You'll Never Walk Alone

日常雑感、ふるさとの身近な山、自然、歴史等を綴ります。

「仕事」「働く」って何なのだろう?(姜尚中氏の本を読んでみた)

こんにちは、t-kiteです。

休みの間、いろいろと考える時間が増えてきました。

外出もこうして図書館で数時間~終日(やる気になれば)、PC、机に向かうこともできています。

 

ただ、同じ職場に復帰できるのか(憂うつな気分を再発させたくないので)、

仕事に対するモチベーションをもう一度休む前の職場で維持しつつやっていけるのか。

まだ不安です。

今朝は、やる気の下がったまま書類を作っている昨年の光景の夢を見て、気分が落ちていました。

ゾッとする、ヒューッと気分が落ちる感覚です。

今は消えましたが、この感覚があるうちは、どうなのか?

いろいろと考える毎日です。

これを読んでくださっている皆さんは、いかがでしょうか?

 

しかし、今後、社会復帰を図るうえで「どう働いていくか」を考えることは、避けては通れない話です。

あまり「仕事」を難しく考えてもいけないとは思いますが、されど「仕事」。

なぜ休んでしまったのかを考えると、仕事に対する“モチベーション”や「今後、どのように仕事と向き合っていけば良いか」を見失ってしまったことに尽きると思い、こんな本を読んでみました。

 

読んだ本はこちら。

 姜尚中『逆境からの仕事学』(NHK出版新書)

AmazonのHPにリンクしています)

 

《概要》

 多くのメディアに出演し、静かな語り口で、知見を語っている政治学者の姜尚中氏。

 彼が自身の体験、半生をもとに、現代社会において「働くこととは何か」を考え、私たちに「仕事」の意味を問いかける。

 本書は、下記のような構成となっている。

  ・人はなぜ働くのか

  ・読書をすることの意義と古典たち

  ・歴史リーダーについて

  ・これからの働き方

 単なるハウツー本ではなく、私たち読み手が自分自身へ問いかけをすることで、これからどのように、この困難な現代社会で「働いて」いけるのか、の一つの道標となるような一冊だ。

《感想》

 

 この本で印象に残った文章はいくつもあったが、特に前半部分の

 「一つの領域に自分を100%預けてしまわないこと」(p.41)

そして、「自然(じねん)」(p.50)〔自分をありのままに認識する〕。

この2点だ。

 重圧に押しつぶされないためにはこれらのことが必要だが、筆者が冒頭「仕事は自分らしさを表現する」と書いている点にもうなずけた。

 仕事が「社会への居場所を確保するもの」であるともに、「自分らしさを出したい」というのは人間として当然の思いだと思う。

 こうしたことが、今の仕事にあるのか。もしくは、これから出せるのか。そもそも仕事で出せる「自分らしさ」とは何なのか、ということも考えてしまう。

 

 要は“バランス”なのだ、と今は考える。「仕事」に過度な“思い”は持たず、潰れないために仕事以外の軸を持つ。

 簡単なようで、難しい。

 今の仕事でこうしたことができるのか、同じ職場に復帰して、このような思いを持ち続けられるのか?

 

 今は、職場から離れているので、心に余裕を持って考えられているのではないか等々…。様々な思いが頭に浮かぶ。

 すぐには結論づけられない。

 

こうしてゆっくりと本を読み、少し前向きに社会復帰を考えられ始めているのは、回復している(エネルギーが充電されている)証拠だと思います。

 本書を読み終えた後、逃げずに考え、家族とも話をしながら、活路を見いだしていきたいと改めて思いました。