「幸せ」って何?(『100分de名著ブックス』を読んでみた)
こんにちは。
t-kiteです。
久しぶりのブログ。
お休みは継続中です。
通院しつつも最近は、大分エネルギーも充電されてきた感じで、少し遠出をしたりもできるようになりました。
昨年のひどかった時の「落ちる感覚」も少なくなりましたが、手足の冷えを感じることがたまにあります。
休んでいる期間も長くなり、社会に出なければ…と思う時間も増えてきました。
図書館に行ったり、外に出たり。できるだけ家の外で過ごす時間を増やしてきている毎日です。
お休みが長くなったとき、経験者の皆様は、どのように過ごしていたのでしょうか?
教えていただけると、ありがたいです。
回復はしてきましたが、、ふと、考えるときがあります。
「生きづらい」とか「今の仕事(職場)に、なぜいるのか」と考え込んでしまい、心身が不調になってしまう。どうしたら良いのか、と。
そんな時、書店を歩いていて見つけ手に取ったのがこちらです。
合田正人『アラン 幸福論』(NHK 100分de名著ブックス)
《概要》
NHK Eテレで放送されている古今東西の名著を紹介する番組「100分で名著」。
その番組で2011年11月に紹介された内容を加筆・修正して出版されたもの。
アラン〔本名:エミール・シャルチエ〕(1868~1951)が執筆した膨大なプロポ (1つの話題を便箋2枚に書く現代でいうコラムのようなもの)から『幸福についてのプロポ』として1925年に初版、1928年に93篇を収録し、第2版が出版された。
このいわゆる『幸福論』は、「幸福」について体系立った文章で構成された哲学書ではなく、「毎日の暮らしの中で自分はこう考えた届く社に伝える」(本書p.20)、やわらかい哲学書である。
本書では、アランの生涯から、彼を取り巻く哲学者たちとの関係、そして『幸福論』の内容について、わかりやすくまとめられている。
《印象に残ったことば》
◇「幸福になりたいと思ったら、そのために努力しなければならない。無関心な傍観者の態度を決め込んで、ただ扉を開いて幸福が入るようにしているだけでは、入ってくるのは悲しみでしかない。」(90)〔p.53〕
◇「結び目をほどく必要がある。それは簡単な仕事ではない。誰もがよく知っているとおり、怒りと絶望はまず第一に克服しなければならない敵である。それには信じなければならない。希望をもたねばならない。そして微笑まねばならない。そうしながら、仕事しなければならない。」(69)〔p.56〕
《感想》
原著が難解だと長時間の読書は厳しいかも…。しかし、本書は平易な文章で気軽に読める本だった。
アランの「幸福は自分の力で作り出すもの」という言葉は、そのとおりなのかな、と思う。
「行動」して「笑顔」で幸福を自分自身に呼び込む。そういうことが少しずつ、日々の生活や仕事で、できたらいい。
笑顔でいたり、「1日のどこかで楽しみを見つけよう」と気づけただけでも、現在のお休み期間で得られた収穫だと思う。
できるだけ毎日こうした気持ちを持てるように、他人のためでなく、自分のために「行動」していきたい。
無理せず、前向きに生きようと思うことを続けたい、読んでみて、そう思う1冊でした。
またこういう哲学的な本も気が向いたら、手に取っていきたいと思います。